私とProcessingときっかけ
なぜこの記事を作成したのか
Processingを始めたきっかけや魅力に気づいたきっかけなど、さまざまな「きっかけ」を今なら言語化できるのでは?と感じ、記事として残そうと思いました。
また過去に募集した質問箱でも「きっかけ」や「理由」を尋ねてくる質問が多かったのもあって具体的に答える形で書いてみます。
ritocoの歴史みたいな視点で見てくれたら幸いです。
目次
- なぜこの記事を作成したのか
- 目次
- 私について
- Processingって?
- Processingを知ったきっかけ
- Processingの授業を受講したきっかけ
- Processingの魅力に気づいたきっかけ
- Processingで自主制作したいと思ったきっかけ
- Processingを深く学ぶ・知ることになったきっかけ
- Processing作品を投稿しようと思ったきっかけ
- 今日までのアウトプットのきっかけ
- 様々なきっかけがあって
私について
ritocoと申します。
名古屋に住む大学4年生です。所属してる学部は芸術系ですが、高校・大学の授業でC言語基礎を学んでからProcessingを学びました。
20歳の夏からProcessingや他クリエイティブコーディングで制作した作品をTwitterで投稿してます。
2019年2月にはProcessing Community Day Tokyoのワークショップ講師として参加させていただきました。
これを書いている今は Processing×紙表現 に興味があります。
Processingって?
簡単に説明するとコードを書いてビジュアルを生成していくクリエイティブなプログラミング開発環境です。
誰でも無料でインストールして開発することができます。
Processingを知ったきっかけ
大学2年の履修登録がきっかけです。
シラバスを見て初めてProcessingのことについて触れていたので、ネットで検索したのが始まりでした。
Processingの授業を受講したきっかけ
単位が欲しいので流れで履修しました(直球)
しかしProcessing独特の座標の概念でつまづき自信喪失。
座標が何が何だかさっぱり
→ 円を描いたのに、半円 しか表示されない
→ なんか円が消えたんだけど
→ もういいー飽きたー
みたいな感じで、履修申請をし直せる期間だったこともあり、単位取るのを諦めようと考えました。
でも
・先生が優しそうな方
・課題を出されると自分で理解してしっかりやらなきゃ感がある
・Perfume大好きな親友が目を輝かせながら「これ最後までやるわ!」と言ってる
・3年には単位をちゃんと取りきりたいという目標があった
という理由で、なるようになる! な状態で受けていくことにしました。
Processingの魅力に気づいたきっかけ
プログラミングで何か表現ができた
という実感が初めて湧いたのが3回目の講義です。
Processingの図形処理を使ってパターン作るという内容で、課題は4種類のパターンを作って次週提出という内容でした。
楽しさに気付くまでは、先生から与えられたサンプルコードの値をスライド通りに打っていく「作業」になってて微妙でした。
しかし先述した「しっかり自分で消化して完成させなくてはいけない」という気持ちがとにかく強く、思いつきで、どうなるのかをひたすら試していくことにしました。
例として
「四角と丸を同じ画面で表示させてみよう」
「いつぞやの授業でやったカラーコードで色を指定できるみたいだから、カラーコード調べてみよかなぁ」
「調べてみたらforはCでも繰り返しだったけど、ここでも同じだから図形は繰り返されるかも?」
「透明度が色の濃淡なら、それを変えたら色の重なりでかわいくなるんじゃ?」
「あ、じゃあ丸の大きさとか大小で表現を変えても面白そう」
のように
「ちょっとした思いつき→ 動かす → 発見」
のProcessing無限ループにいつのまにか楽しくハマって、図形処理の概念やProcessing独特の座標処理に慣れていきました。
当時の作品はこんな感じ。
色が強い丸のパターン
具体的なものにチャレンジしたくて黒猫
円さえも描けずに挫折しかけましたが、Processing無限ループのおかげでしっかり何か表現できるようになりました。
このような成長が目に見えてわかるのがProcessingのよさだなと当時、感じてました。
Processingで自主制作したいと思ったきっかけ
上で述べたProcessing無限ループにハマり、Processingの作品を壁紙にしたら面白そうと思って、他にもそんな人がいないかなと調べてみました。
そしたら、当時大学生だったなめらかサンショウウオさんがすでにやって記事にしてるのを見つけました。
当時、Processingの作品を自分で調べたら今よりも海外の方の作品がよく検索で引っかかっていました。
その中で当時のなめらかサンショウウオさんのブログを見たときは
「日本にも自分と同じ年齢で作る方がいて、壁紙にしたら面白いという考え方の人がいる…!!」
という親近感が湧きました。
そして、Processingから生み出された今まで見たことない不思議なグラフィックに感化されて、私もこんな風に作ってみたいと強く思いました。
いつか、この方に 「ありがとうございました」 って言いたいなと当時からひそかに思ってました。
Processingを深く学ぶ・知ることになったきっかけ
毎週課題をこなすなかで
どうせやるなら周りと差をつけたい
すこし変わったことをしたい
と、当時は思ってたので色々調べて、以下をすごく頼りました。
公式のリファレンス
Processingの辞書的な役割でした。
英語なのでGoogle翻訳を使って訳してました。
だらっと学習帳
レオナさんが運営してるブログです。
当時の私は幾何学や図形処理パターンが面白い!と感じてたので、丸や四角以外はどうやって作るのかなと思ってた時に以下2つの記事を特に参考にしました。
qiita.com
blog.livedoor.jp
Processing 学習ノート
表現の幅を広げるためによく利用してました。
サンプルコードが多いのでコピペして実行みたいなことを講義の時間によくやってました。
yoppa.org
田所 淳さんのProcessing資料です。
毎週出される課題を乗り切るために参考にしました。
上のリンクから講義ノートの部分を見ると、他大学の授業資料が表示されます。
当時の講師の授業資料+この資料で講義を受けていました。
また、大学の図書館にも2冊ほどProcessingの本があったので、それも目を通すことにしました。
・[普及版]ジェネラティブ・アート―Processingによる実践ガイド
・Processingをはじめよう
コードや長い文章よりも、ジェネラティブアートというものがあることや、使い方次第でたくさんのことができるところに魅了されてたので、Processingを深く知るきっかけになりました。
Processing作品を投稿しようと思ったきっかけ
課題違反がきっかけです。
受講していたProcessingの講義の最終課題はデータビジュアライズでした。
Processingで統計や、時間などデータを読み込んで可視化するというのが課題の内容です。
周りのほとんどの人が授業についてけなくて、サンプルコードをいじってギブアップ。私もその1人でした。
それだと後味が自分の中で悪かったので、少しでもProcessingに興味と熱があるということを示したくて、ジェネラティブアートっぽいのを提出しました。
今思えば芸術系の学科で最終課題で課題違反しにいくというクレイジー決断で落単も覚悟してました。
結果、熱が伝わったのか通って、先生からも
「今後もやってみなよ」
と言われて、夏休みを使ってProcessing制作に取り組むことになりました。
今日までのアウトプットのきっかけ
最初はInstagramでほぼ毎日投稿していました。
いろんな海外の人からコメントやメッセージをいただいて、それが励みになり、毎日投稿するキッカケになりました。
www.instagram.com
なんでInstagramなのかというと、当時のGoogle検索結果と絵の雰囲気から、海外の方にウケそうと感じていて、
Twitterよりも海外の方が集まりやすいInstagramで以下のアートを投稿してました。
大学2年の夏に制作した
— ritoco (@t_ritoco) 2019年3月31日
プログラミングアート#平成最後に自分の代表作を貼る pic.twitter.com/mz7TIdGVbm
Twitterもついでで始めたのですがInstagramの方が絵文字でのコミュニケーションが盛んで好きだったのと、
ビジュアル重視の投稿が多く刺激を受けたのでInstagramをメインに初期は活動をしていました。
次に冬休み。
夏休みの作品を見返して、線表現がジェネラティブアートっぽかったので自分でもっと簡単にできないかなと感じた時です。
ジェネラティブアートのウィキペディアに、複雑なアルゴリズムの考案なんたらかんたら…とお堅いことが書かれてて、頭の中がパンケーキなJD ritocoとしては複雑じゃないものをやりたいと感じてできたのが以下のアートの仕組み。
https://ritocopalette.hatenablog.com/entry/2018/04/29/173328?_ga=2.22151804.638529283.1554304321-375514223.1554113441ritocopalette.hatenablog.com
四角とか線を回転させてマウスで動かすだけ。
回転の速度を変えたらまた違う表現になる。
これができたときはすごく感動しました。
これを応用したのが以下のアートです。
たくさん試作した不思議なプログラミングアート。
— ritoco (@t_ritoco) 2018年2月20日
プログラミングを用いて、ふわふわで滑らかな布のようなものを追求してました。#Processing #creativecode #graphic #digitalart #art #generativeArt #black #white #プログラミング #アート pic.twitter.com/HPLG8CGg75
(見るたびにiPhoneのごみ箱のスクショで恥ずかしい…)
こんなにTwitterでいいねをもらったのは人生で初めての経験だったので、とても驚きました。
このツイートを引用RTしてくれた方々から「アウトプットしていくことが大切」「今まで制作してきたものは駄作でも残しておく」というのを学んで、今日のritocoに至ります。
様々なきっかけがあって
過去に質問箱でいただいた様々な質問に、具体的に答える形で書いてみました。
最近ではProcessingが授業に組まれてることが増えてきているみたいなので、
もしかしたら自分と似たような境遇の方がいるかもしれないです。
その方に少しでも参考になったり、何か希望を見出せたならうれしいです。
トライアンドエラーをして、何かをアウトプットしていく・発信していくことが大切だなと様々なきっかけを経て思いました。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします!